ファクタリングによるトラブル例から学ぶファクタリングの優良事業者を見分け方とは?

ファクタリングは何となく怖いというイメージはないでしょうか。確かにファクタリングで悪徳業者に巡り合う場合はあります。特にファクタリングを利用する会社には会社のキャッシュフローに問題を抱えていて、その場凌ぎのために銀行から融資もして貰えないので仕方なくファクタリングを行うという会社も少なくありません。つまり、お金に困っている時にファクタリングをするので、経営者や経営担当者の判断能力が低下しがちなのです。このような判断力の低下に付け込んで悪徳事業者は儲けようとします。本件はファクタリングでのトラブル事例を学ぶ事によって、ファクタリングの悪徳業者の避け方、優良事業者の見分け方について説明します。

【ケース1:債権回収に失敗したら返済を迫られた】

まず一番初めにトタブルになりやすいのがファクタリングの対象になった債権回収に失敗した時です。通常ファクタリングを行うと債権は利用者からファクタリング事業者に所有権が移転するので、債権の回収リスクも利用者からファクタリング事業者に移転します。債権の回収についてきちんと回収できれば問題にはならないのですが、債権が回収できなかった場合ファクタリング事業者はまるまる損をする事になります、この時にファクタリング事業者が債権を回収できなかったので、ファクタリングによって支払った代金を返して欲しいという場合があります、

確かに、事前に契約書に債権回収ができない場合ファクタリングした債権を償還できるという旨を記載していれば、債権が回収できないので代金を返済しなければならないという風になります。このような請求をする権利を償還請求権と言い、ファクタリング事業者が償還請求権を持っているファクタリング契約をウィズリコースファクタリング(償還請求権つきファクタリング)、償還請求権を持たないファクタリング契約をノーリコースファクタリング(償還請求権なしファクタリング)と言います。

悪徳業者の中には本当はウィズリコースファクタリングなのに、きちんとその旨を伝えずに契約書には記載していて、債権が回収不可能になって返済を迫られた場合のファクタリング事業者との話合いでその事に気づくという利用者も少なくありません。ファクタリング契約を結ぶ際には必ずウィズリコースファクタリングなのかノンリコースファクタリングなのかを確認した上で契約を結んだ方が良いでしょう。

しかし、高いファクタリング手数料を支払って、債権の回収に失敗したらファクタリング事業者は自由に代金を回収できるというというのでは、利用者にとってあまりにも不利です。そこで、ウィズリコースファクタリングの手数料には一定の制限が設けられています。

例えば、100万円の債権を80万円でファクタリングするケースを考えてみます。仮に債権の支払い期限が半年後だとします。この時のファクタリングと債権担保融資との違いは資金回収リスクをどちらが負担するかという事です。しかし、債権を回収できなければ代金を返済して貰えるファクタリング契約ならば、債権を担保にした融資と同様の効果が発生します。しかし、利用者にとってのコストは全然違います。融資が利息制限法によって貸出金利の制限を受けているのに対して、本件の例の場合、半年で20%の利子、すなわち年間40%の利子にあたる金額をファクタリング事業者は利用者から受けているという事になります。

もちろん債権担保融資とウィズリコースは発生する効果はほぼ同様なのに、ファクタリング契約にすれば実質的に利子を利息制限法の範囲を超えて自由に設定できるという事はありません。ウィズリコースによってファクタリング事業者が獲得できる手数料については利息制限法の対象となります。悪徳業者はこの事を説明せずに、ウィズリコースファクタリングという手法がある事やその場合債権を償還できるという旨だけ話すので、違法な手数料を利用者側は見逃しがちなので気を付けた方が良いでしょう。

【ケース2:手数料が異常に高かった】

また、悪徳ファクタリング事業者の中には、高い手数料でファクタリングを行っている事業者も存在します。しかし、ノンリコースファクタリングの場合、その手数料は自由にファクタリング事業者が設定できるので、手数料が高いので悪徳業者だという事はできません。

例えば、2者間ファクタリングの場合は債権の譲渡登記の為に少なくない実費が発生しますし、債権が回収できなければファクタリング事業者は損をするので、債権回収リスクも見込んだ上で手数料を決定するので、ファクタリング事業者から見れば妥当な手数料だけれども、利用者から見ればなんでこんなに高いのか分からないという認識のずれはしばしば起こります。

悪徳事業者の問題は募集の手数料と実際の手数料の乖離があまりにも大きい場合があります。例えば、広告にも手数料の目安は額面の40%程度、実際にファクタリング事業者の営業マンに提示された手数料が40%というのであれば特に問題は発生しません。利用者がはじめから40%前後の手数料が必要だと見込んでいるからです。

しかし、広告ではファクタリングの手数料は10%と記載していて、いざこの低手数料率に魅力を感じて相談すると色々条件を付けられて、最終的に40%の手数料で契約するのには問題はある事が多いのです。特に悪徳事業や場合は、ファクタリングに関する広告では条件が良い場合は良く、実際に営業する段階で高い利子に色々理由をつけて直して、強引にクロージングしてくるので、あまりにも条件が良い広告を出しているマイナーなファクタリング事業には関わらない方が良いでしょう。特にお金に困っている時は判断能力が低下しているので、強引なクロージングにNOと言えなかったり、手数料が高くても、手元に運転資金が入るならと不利な契約をしてしまいがちになるので気をつけるようにしましょう。

【悪徳事業者には近づかない】

ケース1やケース2のようなパターンでファクタリング事業者とトラブルになりやすいのですが、まずファクタリングにおけるトラブルに遭わないように自己防衛を行う手段として有効なのが悪徳事業者には近づかないということです。ファクタリングを行う場合には優良事業者を探すというよりも悪徳事業者を避けるというのが基本的なスタンスです。

悪徳事業者を見分けるのは優良事業者を見分けるのよりも簡単です。多くの渥億事業者はわかりやすいからです。例えば、ホームページの問合電話番号が携帯電話の番号であったり、お店の住所が記載されていない、銀行口座の名義人と会社の名前が違うなどと言った分かりやすい危険サインを出しています。このようなわかりやすい危険なサインを出している事業者は避けた方が良いでしょう。

【債権の事をきちんと見て代金を決定しているか】

上記のようなわかりやすい危険サインを出している事業者を除いて、どのように業者を選んでいくかについて説明します。もちろん相見積をとって一番条件の良いファクタリング事業者を選べば良いだけなのですが、冒頭のトラブル事例でも説明した通り、金額の大小だけではなく、ウィズリコースなのかノンリコースなのかについても契約書を確認しておいた方が良いでしょう。

また、優良なファクタリング事業者ほど、対象となる債権の評価額をきちんと出そうとするので、利用者にとって色々書類の提出を要求するファクタリング事業者の対応は面倒ですが、その分正確に評価額をだしてくれる可能性が高いのでこのような事業者とはきちんと付き合った方が良いでしょう。

【1回の取引だけで優良事業者はわからない】

1回だけの取引だけでは優良事業者を見分けられないという事にも注意する必要があります。会社によってファクタリングに関するスタンスは異なります。最近の評価額は正確に出すけれども、1回目の利用者の場合は、まだ安定して取引できるのかがわからないので、1回目の取引は手数料が高いけれども、2回目以降実績を積んでいけば徐々に良い条件の提示してくれるファクタリング事業者も存在しますし、1回目も2回目も3回目も同じ様な条件を提示するファクタリング事業者も存在します。

もちろん、相見積を取る事も大切ですが、ある程度優良事業者が見極められたら、取引の実績を作るためにその企業にファクタリングを依頼する割合を増やした方が良い場合もあります。

【優良事業者を見極める以前にファクタリングによって資金繰り改善はできるのか】

以上のような説明をしていますが、より本質的に考えるとファクタリングの優良事業者を見極めようとする以前に、そもそもファクタリングすれば資金繰り改善ができるかという事はきちんと考える必要があります。

ファクタリングを利用しようとする会社は、一時的な運転資金の確保のためにファクタリングを選びがちですが、ファクタリングは結局の所将来手に入るお金の先食いなので中長期的にはファクタリングを行えばキャッシュフローは悪化してしまいます。例えば、突発的な支払いが必要になって資金が不足したので一時的な資金調達の為にファクタリングを行う場合も考えられますが、それなら銀行融資やビジネスローンを使った方が資金調達コストは安くなりがちなのでそちらを利用した方が良いでしょう。

ファクタリングを利用する事業者の多くは、単にファクタリングによって資金を調達するだけではなく、それと並行して固定費削減などに取り組まないと、ファクタリング業者との間にトラブルは発生しなくても、結局社内で資金不足から発生するトラブルが発生するという事も少なくありません。

このような観点から言えば、ファクタリングによるトラブルを防ごうとする以上に、資金繰りの改善を行おうという意思が経営者や経理担当者にとって重要です。

【最期に】

以上のように、ファクタリング事業者との間に発生するトラブルや優良事業者の見分け方について説明しました。もちろん、トラブルが発生する原因は文中に載せたファクタリング事業者からしか発生しないものではありません。ファクタリングを利用しようとする会社も債権を二重譲渡したり、2者間ファクタリングで債権先企業から回収して来た債権をファクタリング業者に渡さずに勝手に使ってしまったりするトラブルのケースも存在します。そのような事は絶対にしない方が良いでしょう。

ファクタリング事業者が原因になって発生するトラブルとしては債権が回収できなかった場合に利用者に返済を迫る、広告は良い条件なのにいざ相談すると高い手数料で強引にファクタリング契約を結ばされたと言うケースが考えられます。

前者の場合は、ファクタリング契約の内容がウィズリコースファクタリングであった場合、利用者はファクタリング事業者に対して代金を返済しなければなりません。しかし、ウィズリコース契約の手数料を自由に決められるならば、債権譲渡担保契約の貸付金利の制限についてウィズリコース契約を結ぶ事によって突破する事が可能になるので、ウィズリコース契約は利息制限法の制限を受けます。手数料が貸付金利を越えている場合はそのウィズリコース契約は違法となりますので、ウィズリコース契約なのに手数料の高い事業者は避けた方が良いでしょう。

後者のようなトラブルに遭わないためには、広告の条件が良すぎる事業者は避けた方が良いでしょう。特に資金繰りに困っている時は判断能力が低下している事が多いので、強引なクロージングに抗いにくいし、一時的な資金の欲しさに明らかに不利な契約であっても締結してしまいがちなので気を付けてください。

こうしたトラブルに遭わないために悪徳事業者を避け、優良事業者と付き合うために何をするべきかという事ですが、まず悪徳事業者それらしい雰囲気を発しています。問合番号が携帯電話の番号であったり、会社の住所が記載されていない、銀行口座の名義人と個人などのようにわかりやすい危険な兆候は避けた方が良いでしょう。

そうした上できちんと相見積をとった上で条件の良い会社を探すようにしてください。ただし、会社によっては顧客の取引実績によって条件を有利にしてくれる事もあるので、ある程度優良事業者は見極められたら、相見積ではなく一つのファクタリング事業者に依頼を集中させるというのも良いでしょう。

このように説明してきましたが、本質的にはファクタリングは将来のお金の先食いなので、長期的には資金繰りは悪化してしまいます。会社を維持するためにはファクタリングによる一時的な資金確保と並行して固定費の削減などによって会社の財務体質の改善に取り組んだ方が良いでしょう。

Author: sjsuimvdodllccco

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